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五羖大夫・百里奚
中年にして初士官が叶うものの国が滅びて奴隷に。老年になってようやくまともな君主に出会い、90歳頃に丞相にまで登りつめる
↑黒い羊の皮5枚と交換される百里奚(ひゃくりけい)一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
学生時代に出会っていれば、苦手意識を持つことも無かったろうにと思えた本。(逆に言うと歴史得意な人にとっては読む価値低そう)- 地域はバサッとヨーロッパ・中東・インド・中国に限定、時代は更に過激に大航海時代の前と後に二分割という大胆な章立て
- 年号無視
- 大事な項目をまとめた表も頭に入ってきやすい
細かいツッコミどころはあれど、高校教師である著者が「現行教科書クッソ使いにくっ」との思いから作り上げたであろうことが伝わってくる内容で、とても良かった。
「……妙だと思わないか?」
探偵は、現場に残されたズボンをじっと見つめていた。
「何が?」
「どうして彼は、あの状況で漏らしてしまったのか……だよ」
一同が息をのむ。
「まず、トイレは故障していなかった。鍵も閉まっていない。そして、彼はトイレからわずか十メートルの場所にいた」
「じゃあ……間に合わなかったってこと?」
「いや。それだけじゃ説明がつかない」
探偵は人差し指を立てた。
「重要なのは、彼が『あと少しだから大丈夫』と言っていたことだ」
「まさか……!」
「そう。彼は自分の身体を過信していたんだ」
「じゃあ原因は……?」
探偵は静かに答えた。
「第一の可能性――冷えたことによる急激な便意。
第二の可能性――直前に大量の水分を摂取していた。
第三の可能性――トイレまで行けば間に合うという、根拠のない自信」
そして、最後に決定的な証拠を指差した。
「だが、決め手になったのはこれだ!」
そこには、彼が直前まで飲んでいたコーヒーの空き缶があった。
「カフェインには利便作用がある。そして彼は、そのコーヒーを二本も飲んでいた!」
「じゃ、じゃあ……」
「そう。これは偶然なんかじゃない」
探偵は眼鏡を押し上げるような仕草をした。
「大量のコーヒー。
↓
冷え。
↓
便意の急加速。
↓
『まだいける』という油断。
↓
そして……トイレまであと十メートル」
全員が沈黙する。
「つまり、この事件の真相は――」
探偵はニヤリと笑った。
「『余裕ぶっこいてたら、身体のほうが先に限界を迎えた』。これが真相だ!」
「そんな……!」
「いや、むしろ不思議なのは、ここまで条件が揃っていて、なぜ大丈夫だと思ったのかってことだよ」
探偵は現場を後にしながら、最後にこう呟いた。
「……謎はすべて、漏れた。」
「そこは『解けた』でいいだろ!!」