焚書よりはマシ?部門より
Amazonが古書を大量に買い集め、破壊的スキャンを経てAI学習に用いている、というニュースについて、現場従業員のインタビュー記事が公開された。
We Tracked a Shipment of Rare Books. It Ended at an Amazon AI Training Facility
Inside the Warehouse Where Amazon Scans and Destroys Books for AI Training
ポイントとなる事実、従業員の見解(推測)に通じるポイントを分類すると、
事実
・スキャン作業は、Kindle化のためと説明されている
・集められた本には、政府関係文書も混ざっていた
・スキャンに際し、要/不要の分類、重複排除が行われる
見解(推測)
・実際は、AI学習データ収集のための作業ではないか?
・希少本はじめ、本が破壊され、処分されることへの不快感
Kindle化のための古本調達にしても、出版社や権利者を介するはずで、直接買い集める行為は、隠された真意を疑われても仕方がない一面はある。しかし、ここでは置いておく。
希少本がどのような物かは分からず、その価値についてはマニアや専門家なりの評価軸もあるため、一概には判断できない。
おそらく、この記事が衝撃を持って受け止められているのは、
・大量の本が破壊されること
・AI学習に用いられる(と推測される)こと
・それが大規模に行われていること
に対する抵抗感、不快感ではないか、とタレコミ氏は考えている。
とはいえ、いわゆる「自炊」によって、書籍をデジタル化するだけでなく、最近は生成AI用のデータとして併用する事例は、私的利用の場合でも増えているのではないだろうか。
DN_SuperBook_PDF_Converter
PDFをそのままAIに読ませるな──専門書200冊をMarkdown化してClaudeのローカル知識ベースを作った話
私的活動の規模でなら良く、ハイパースケーラー事業の規模は悪い、と感じさせる何かがあるのかもしれない。
あるいは、仮に実態がKindle化のプロセスであったとしても、記事コメントに寄せられているように、大規模な濫用ともいえるデジタル化、それを商売とすることに対する嫌悪感もあるだろうか。
スラドの皆さんの見解はどうだろう?
| 原文 | The mental imagery of real books written by real people being destroyed en masse and turned (however indirectly) into print-on-demand paper "books" by "authors" sold to the unwary by the very same company has a wickedly dystopian symmetry. |
| 翻訳 | 実在の人々が書いた物理本が大量に破棄され、めぐりめぐって「著者」による電子書籍として、まさにそれを破壊した会社によって何も知らない客へ売られていく。悪意に満ちたディストピア的な対称性を感じる。 |