日本における静電気の歴史についてクローズ
以下ふたつについて興味があったので少し調べました。
なお、調べた結果は尻切れトンボ状態です。
- 日本の古語において「静電気」をあらわす言葉はあったのか?
- 日本の社会で「静電気」はどう認知されていったのか?
まず、日本の古語において「静電気」をあらわす言葉はどうやら「なさそう」という暫定回答に至っています。
ぐぐっても調べても出てくるのは
- 江戸時代に平賀源内が発明した静電気発生装置「エレキテル」
- それを使った見世物「百人おどし」
くらいです。
琥珀の古代ギリシャ語"elektron"がエレクトロン・エレクトロニクス等の単語の語源とのこと。
であれば、 日本の琥珀の産地で「琥珀が塵や羽根などを引き寄せる性質やその様」を指した言葉があるかも? と疑ってはいますが調査の難易度が高く実現できていません。
次に、日本の社会で「静電気」はどう認知されていったのか?について。
国立国会図書館デジタルコレクションで「婦人倶楽部」「主婦之友」「暮しの手帖」「文藝春秋」を対象に「静電気」でキーワード検索しました。
国立国会図書館内限定のため全文確認できず断片的にしか読み取れませんが、いくつか読み取れることがあります。
古いものだと1930ごろから静電気に関する記述が散見されるようです。いくつかピックアップしてみましょう。
文芸春秋 13(12)
雑誌
(文芸春秋, 1935-12)
58 コマ: れて失敗する事がある靜電氣の滯電したのをフヰルムを捲き取る時に放電させる爲めである。或る程度の濕度をフヰルムに與へる事によつ
セルロイド製のフイルムは、巻き取り時の摩擦で静電気が溜まりやすかったのでしょう。
火花が散るとフィルムが傷つくのでその対策に関する記述でしょうか。
主婦の友 21(4);4月號
雑誌
(主婦の友社, 1937-04)
328 コマ: 摩擦によせいでんきり靜電氣を起し、刷毛の植ゑつ : んからあん現け面に細い埃を吸ひ取る新考案品
「静電気を起こしてホコリを吸着するブラシ」の広告でしょうか。
文芸春秋 29(15)
雑誌
(文芸春秋, 1951-11)
59 コマ: 良いが傷つきやすく、靜電氣が起り易いのでほこりをつけるのが難といえば難。模型飛行機だとてバカにできない。「時速一七七·六キロ
プラスチック製の模型飛行機にほこりがくっつく悩みでしょうか。
主婦の友 43(4);1959年4月号
雑誌
(主婦の友社, 1959-04)
47 コマ: です。合成繊維製品は静電気を帯びやすい塵埃や、纎維の毛羽などが附着して織物の表面が汚れやすくな
合成繊維の普及に伴い、静電気が多くの人の悩みになりつつある感じですかね。
……「ドアノブに触れたらバチッとした」の登場まで辿り着けていません。
どこで読んだか忘れてしまったのですが自動車のドアを開ける際に静電気でバチッとした、みたいな古い記述を見た気がするのですが。
なるほど確かに、一般の家屋のドアノブが金属になるより先に車のドアが金属になる方が先かもしれないですね。
おおむね、静電気の悩みは「くっつく」のほうが先にメジャーになって、「バチッとした」が多くの人々の悩みになるのはその後、という気配は感じ取れています。
また、ゴム底の地下足袋が静電気の発生しやすさに寄与したのでは?と疑って少し調べたのですがそれらしい情報を見つけられていません。
これまでこのような投稿ははてな匿名ダイアリーに行っていたのですが、フォーラムの方が適切だろうと思ったのでこちらに投稿しました。
なにか参考になる情報や、次はこれを調べるといいかもとか、この本を読むといいよ、という情報を頂けると嬉しいです。
また、本来であれば参照元、引用元のURL、参考文献など書くべきなのですが、それを書けていない点はご容赦ください。